仏壇の存在そのものが軽視されている昨今、仏壇はどうあるべきなのだろうか? 宗教観が変わる中、どうすれば自然に手を合わせる対象になれるだろうか? 何が故人と残された方を繋ぎ止めるのだろうか?
そのようなことを考えるうちに、思い出と共に残された「形見」が故人と残された方との「中間点」であることに気づきました。そして故人と残された人をより強くつなぐ「線」を作ろうと思い当たったのが開発のきっかけです。
『家継具 引と斥』は大切な方々とのつながりを、いつでも心に引き戻せるよう形見を保管する場所を持ったお仏壇です。
もちろん、位牌やご本尊を置くといった仏壇としての機能も併せ持っています。今までの仏壇になんとなく違和感を感じていた方にも、大切な方々の形見を引き出し、手に取り、見つめることで、自然な形で故人を偲んで頂けるかたちになりました。
祖父母や両親から子どもへと代々受け継ぎ、「線」を繋いでいくようなものになればと願っています。
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